創作作品名字考

ありそうな、なさそうな

序文

名字に関する話をしていると、ちょくちょく持ち上がるのがアニメやマンガ、ゲームなどの登場人物の名字が本当にあるのか、無いのかという話題。
例えば、以前から出入りしている「苗字屋」さんの掲示板では、時折「ドラえもん」の登場人物の名字に関する投稿が舞い込みました。そのたびに常連のどなたかが「○○という名字は多分存在しない」と返答していたのですが、もし○○という作品の××という名字が有るのか無いのかを表にしたものでもあれば、１回１回細かく説明しなくても良いんじゃないか…と、ふと考えました。
しかし、そこで一つの壁にぶち当たります。それは、世に発表されているアニメなり、マンガなり、ゲームなりと言った創作作品は星の数ほど有り、とてもじゃありませんが網羅できるはずもありません。で、どうしたものか思案しましたが、とりあえず自分の好きな作品だけ並べていってもそれなりのデータにはなるだろう、と言うことでそう言う方針で行ってみることにしました。

注意書き

各作品中の登場人物の名字が実在しているか否かははＮＴＴ電話帳への掲載の有無で判断しています。電話帳は必ずしも登録する必要がなかったり、あるいはペンネームや芸名で登録できたりと言ったことがあるので特に希少な名字に関してはやや悩ましい点があるのですが、登録されている名字の種類や利用しやすさと言った点からはこれに勝る抽出標本は無いと考えています。なお、実際の調査には（株）日本ソフト販売の電子電話帳ソフト「写録宝夢巣Ver.5」を使用しています。このソフトは漢字ベースでしか検索できないため、作品中でカタカナ表記しかなされていない場合は調査対象から外します。
各作品の主要登場人物一覧中、「読み」は作品中の読みを記載しています。漢字表示としては実在するが作品中の読み方は実在しないものについては読みがなの横に×を付し、括弧書きで実在する読みの主要なものを記載してあります。
「電話帳登録の有無」で使用している記号は以下のことを示します。

「電話帳記載の有無」の記号の意味
○→電話帳に記載されている（実在する）
×→電話帳に記載されていない（実在しない可能性が高い）
△→電話帳に記載されていないが他の資料で実在が示唆されている
▲→電話帳に記載されているが、芸名やペンネーム等である可能性が高い
■→中国・韓国の名字には同じ字を使用するものが存在するが、日本の名字では存在しない可能性が高い