夢香山物見櫓>地名コレクション訪問記>福島市・西坂稲荷(ねこ稲荷)訪問記

福島市・西坂稲荷(ねこ稲荷)訪問記

写真撮影・平成26年7月
記事作成・平成27年8月
「猫」コレクションの協賛企画です。

管理人は平成26年7月から9月まで福島市に長期出張しておりました。で、福島市に出発する少し前、福島市ってどんなところ?と思いつつ何気なく地図を見ていたところ、市の中心部にある信夫山の山中に「ねこ稲荷」という神社?があるのが目に入りました。
これは現地訪問せねば!と思いつつ福島に赴きましたが、それがかなったのは約半月後。しかも信夫山を廻ってる途中は時折小雨がぱらつくあいにくの天気。そのせいか、ちょっとぼやっとした感じの写真が多いのはご容赦ください。

信夫山山中の小集落にあるねこ稲荷

(写真1・上)ねこ稲荷への案内板・坂の上から (写真1・下)ねこ稲荷への案内板(拡大)

(写真1・上)ねこ稲荷への案内板・坂の上から。(撮影ポイント)
(写真1・下)案内看板の拡大写真。
信夫山の山頂にある羽黒神社の参道下に駐車場があります(この辺り)。その横から細ーい坂を下りて行くと小集落が有り、その坂の途中にねこ稲荷への案内看板がありました。この看板を見ると、ねこ稲荷の正式名称が「西坂稲荷」であることが分かります。
ちなみに、この坂を更に下りていくと集落が途切れるあたりに鳥居が有り(この辺り)、この坂も羽黒神社の参道である事が分かります。(坂の上と坂の下の写真は省略)

(写真2)ねこ稲荷の案内板付近・坂の下側から

(写真2)ねこ稲荷への案内板・坂の下から。(撮影ポイント)
写真1の案内看板の付近を坂の下から写してみました。ねこ稲荷に入っていくところに、もう一枚案内看板があるのが分かります。
あと、こっちから写すと坂に沿って建物が建っているのが分かりますね。この付近、Mapionでは小字名が書かれていないのですが、調べた限りではこの集落は西坂という模様。実はこの撮影地点が標高210mぐらいの位置にあります。福島市の市街地が標高60〜70mぐらいなので、140mほど登ったところにある集落、と言う事になります。おそらく、かつてはこの坂を登って信夫山山頂の羽黒神社に参拝する人が多くいた名残なのでしょう。しかし、坂は軽自動車がやっと通れるほどの急坂ですし、現在整備されている信夫山の周回道路も普通車が離合できない区間が多く、そんなところに集落が残っているというのはちょっと意外な気がしました。

ねこ稲荷とその由来

(写真3)ねこ稲荷の案内板が指し示す先

(写真3)ねこ稲荷へと向かう道。(撮影ポイント)
案内板が指し示す方向に入っていきます。矢印の先は古い民家の庭先。この奥にねこ稲荷があります。

(写真4)西坂稲荷(ねこ稲荷)の由来

(写真4)西坂稲荷(ねこ稲荷)の由来(撮影ポイントは写真3と同じ)
写真2、3に写っている案内板にねこ稲荷の由来が書いてありました。信夫山に住んでいたいたずら者の御坊狐がライバルの狐に騙されて神通力を失い、その後付近に住む僧に諭され改心して養蚕の守り神になった…とのこと。ネズミを退治する神様なので猫になぞらえて「ねこ稲荷」と呼ばれた、と言う事でしょうか。

(写真5・上)ねこ稲荷の祠 (写真5・下)ねこ稲荷の祠(拡大)

(写真5)ねこ稲荷の祠(撮影ポイント)
ねこ稲荷は、小さな祠に祀られていました。正面から撮った写真が無いので、斜め方向からの拡大写真でご容赦下さい。
(正面からの写真は、祠に大きなガラス戸が付いておりどうしても自分が写り込んでしまうのと、個人の方の奉納品が多数奉納されていたのとで、撮るのをやめました)

(写真6・上)ねこ稲荷もうひとつの伝説 (写真6・下)ねこ稲荷もうひとつの伝説(拡大)

(写真6)ねこ稲荷(撮影ポイント)
写真5左手に写っている案内板のアップです。
手前にあった案内板ではねこ稲荷は養蚕の守り神とありましたが、現在ではペットの猫の幸せを祈願する人も多数参拝しているようです。
そしてその下の案内板には「ねこ稲荷もうひとつの伝説」が。信夫山の御坊狐が別の狐に騙されて神通力を失うところまでは同じですが、こちらではこの付近を治めていた名主の飼う猫のタマに諭されて改心し、タマとともにネズミ退治をした、となっています。
言い伝えは複数あれど、ねこ稲荷が養蚕の守り神として祀られてきたのは間違いないようです。ただ、祠の位置から考えると元々は名主であった西坂家が個人的に崇敬してきたものではないか、と思われました。それが何かのきっかけで名前が知られ、飼い猫の健康や幸せを祈願しに訪れる人が増えた…と言うことのようです。