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金沢市山川町のループ道訪問記

写真撮影・平成18年5月
記事作成・平成19年4月
「ループ橋」コレクションの協賛企画です。

全国各地にループした道路が見られます。石川県内にあるかな?と思って探してみると、金沢市内の山手に1ヶ所存在すること発見。それがここ、金沢市山川町の「ループ道」です。(山川は「やまご」と読みます。金沢市の代表的な難読町名の1つです。)

山川町のループ道を上から眺めてみる

(写真1)金沢市山川町のループ道・おおむね全景…

(写真1)金沢市山川町のループ道・おおむね全景…(撮影ポイント)
ループ道の上に細い道があり、そこに登れば全景が撮れるじゃないか?と言うことでトライしてみましたが、山川隧道のすぐ上に生えている竹藪が邪魔ですね…せめてループの両端が入ってると良かったんですが、細い道の方にも邪魔な木とかあって、これくらいが限度でした(涙)。

(写真2)金沢市山川町のループ道・西側

(写真2)金沢市山川町のループ道・西側(撮影ポイントは写真1とだいたい同じ)
全景が1枚に収まりきらなかった、と言うことで半分ずつ撮影しました。まずは西半分
ループの真ん中はおおむね平らな感じになってます。竹藪の横にある建物は米の乾燥施設です。

(写真3)金沢市山川町のループ道・東側

(写真3)金沢市山川町のループ道・東側(撮影ポイントは写真1とだいたい同じ)
今度は東半分。こっち側は竹藪とか木とかでちょっと様子が分かりにくい感じになってしまいました。
写真左側に青い標識が写ってますが、これは横断歩道の標識。そこからトンネルのすぐ横に降りることのできる階段があります。

山川町のループ道を辿ってみる

(写真4)金沢市山川町のループ道・山川隧道直上

(写真4)金沢市山川町のループ道・山川隧道直上(撮影ポイント)
ループ道に降りてきました。これは山川隧道のほぼ直上。元々の斜面を掘り込んで道路が造られています。

(写真5)金沢市山川町のループ道・道路その1

(写真5)金沢市山川町のループ道・道路その1(撮影ポイント)
写真4の付近から山川町方面に進んでみましょう。
竹藪の影に見えているのが写真2にある米の乾燥施設です。

(写真6)金沢市山川町のループ道・道路その2

(写真6)金沢市山川町のループ道・道路その2(撮影ポイント)
ループの中間ぐらい。本当は立ってるところの右側ぐらいにループ中唯一の分岐(多分ループができる前からあった道)があるのですが…ちょっと進みすぎて写真に入りませんでした。

(写真7)金沢市山川町のループ道・道路その3

(写真7)金沢市山川町のループ道・道路その3(撮影ポイント)
向こう側で何やら工事をしています。冬に訪れた時も工事中でした。何の工事かは分かりませんでした。
重機が写っている辺りの、もうちょっと上あたりにいければループの全景が上手く1枚の写真に納まったのかもしれませんが…

(写真8)金沢市山川町のループ道・山川隧道

(写真)金沢市山川町のループ道・山川隧道(撮影ポイント)
で、トンネルの設置によりループが形成されている、と言うことになります。
トンネル直上の竹藪が右手で切れているあたりが写真4の撮影地点付近、その上に見えているガードレールのあるあたりが写真3の撮影地点付近と言うことになります。

「山間地道路ネットワーク整備計画」

(写真9)「山間地道路整備計画(別所〜天池)のあらまし」説明

(写真9)「山間地道路整備計画(別所〜天池)のあらまし」説明板(撮影ポイント)
山川隧道を抜けて山川町の集落付近に来ると小さな公園が整備されており、そこにこんなものが掲示されていました。

(写真10・上)写真9の部分拡大・1 (写真10・下)写真9の部分拡大・2

(写真10)写真9の部分拡大
この道路は平成11年に完成したもののようです。別所町と山川町の高低差が約60mあることから、道路をループさせることにより急勾配を解消した事がここで説明されていました。
もし山川町をスルーできるのならもしかしたら違った形態になっていたかもしれませんが、内川を境に東が犀川小学校校下、西が内川小学校校下であり、同じ校下である山川町と別所町を直結させることは至上命題だったと考えられます。これがループ道が現在の形で形成された1つの要因なのかな、と思われました。
(地図を見ていると、せっかくならさらに道路を延長して犀川対岸の末町まで結んでも良いのでは?と言う気もしますが)